神輿渡御

御神輿
 よく降っています京都東山です。今日は「海の日」です。1996年から施行されている比較的新しい国民の祝日で「海の恩恵に感謝するとともに、海洋国家日本の繁栄を願う日」となっています。

 さて、八坂神社では御神輿が奉安されました。これは、「神輿渡御(みこしとぎょ)」といって、祇園祭の前祭(さきまつり)の山鉾巡行が行われる7月17日の夜に、八坂神社からこの3基のお神輿が精悍な輿丁によって担がれ、四条通の「御旅所」に向かわれます。そして、後祭(あとまつり)の山鉾巡行が行われる24日の夜に再び神社に戻ってこられます。なかなか見ごたえのある神事です。

 三基の御神輿に宿る神さまは、スサノヲノミコトと、クシナダヒメノミコト、ヤハシラノミコガミです。まず、西御座神輿は、スサノオノミコトの子であるヤハシラノミコガミで、屋根は八角形に鳳凰となっています。中御座神輿はスサノオノミコトで、六角形の屋根に鳳凰が設えてあります。重さは約2トンもあるそうで、およそ500人ほどで交代しながら担がれます。スサノオノミコトの妻であるクシナダヒメノミコトは東御座神輿で、屋根は四角で擬宝珠が設えてあります。夜間は照明で照らされていますから、黄金の御神輿が神々しく輝いて眩しく見えますよ。

 神輿渡御は、「ホイットーホイットー」という掛け声が掛けられ、天に向かって神輿を担ぎ上げる「差し上げ」が行われると、拍手が沸き上がるという勇壮で激しいお祭りです。17日の山鉾巡行は午前中に行われますが、その日の夜に御神輿が出ますので、併せて鑑賞されてみてはいかがでしょうか。今日も楽しい一日を。