蛙始鳴

 今朝は曇り空の京都東山です。七十二侯は「蛙始鳴(かわずはじめてなく)」となりました。カエルが鳴きはじめるころですね。カエルは縁起物とか、山の神様のお使いだとか霊力が備わっている生き物だとかいわれています。

 まずは、語呂合わせから幸運を呼びます。無事にカエル(交通安全)、お金がカエル(金運)、若ガエル(健康、美容)、財布は、「がま口」といいますね。

 次に、カエルの特徴から幸運を呼びます。前にしか飛ばない(前向き、挑戦)、ぴょんぴょん飛ぶ(仕事運、立身出世、開運)、遠くまで鳴き声が聞こえる=願いが届く(心願成就、コミュニケーション、良縁)、聖天さんぽい感じでしょうか。

 それから、神さまと深い関係から幸運を呼びます。「多邇具久(タニグク)」は、カエルの神様ですし、猿田彦大神のお使いはカエルです。

 その他にも、縄文式土器にカエルの模様があったり、邪馬台国といわれている奈良県桜井市の遺跡からカエルの骨が見つかったそうです。

 このように、大昔から日本ではカエルが幸せをもたらせてくれるとして愛されていたようです。案外、お土産にいただいたりして、財布の中にかえるさんが入ってたりしますよね。我が家では、円山公園から鳴き声が聞こえてくる時がありますよ。今日も楽しい一日を。