十七条憲法制定の日

 朝から雨が降り始めました京都東山です。今日の暦を見ますと、「一粒万倍日」となっています。仕事に手間暇かけて万倍の成果が生まれるといいですね。そして、「十七条憲法制定の日」と書かれてあります。

 十七条憲法とは、604(推古天皇12)年5月6日に皇太子である聖徳太子が31歳の時に制定した全17条からなる日本最初の成文法のことで、「日本書紀」には、同年4月3日(旧暦)の項に「皇太子親(みずか)ら肇(はじ)めて憲法十七条憲法を作りたもう」と、太子自らが起草したことが記述されているとのことです。憲法とはいうものの現代のものとは違って、和の尊重や天皇への服従など、役人や豪族などがまもるべき心得について書かれた内容です。

 私は、第一条の「和をもって貴しとなす」と第二条「篤く三寶を敬へ、三寶とは佛と法と僧となり」くらいしか恥ずかしながら、思い出せないのですけれど、いずれにしても、争わず腹を立てない、独断と偏見ではなくみんなで議論して物事を決めることが大切だということだと思います。また、私たちは完全ではないので、互いに助け合ったり、補い合って暮らしていかなければならないのだというような感想を持ちました。学校で習った時とは違って、大人になってから読んでみると、いろいろと実感できるところがありますよね。今日も楽しい一日を。