白酒

 3月に入ったというのに寒い晴れ空の京都東山です。本日の最高気温は、6℃の予想となっています。

 さて、明日はひな祭りですね。スーパーなどではカラフルな商品が並んでいて、見ているだけでも楽しいですよね。私といえば、白酒でしょうか。うれしいひな祭りの歌詞にも「すこ~し白酒めされたか~赤いお顔の右大臣~♪」というフレーズがあります。歌詞になるくらい美味しいお酒なのでしょう。

 この白酒、子供のおまつりなので、甘酒のことかと思っていましたら、なんのその、アルコール度数が5%以上もあるれっきとしたお酒でした。白酒とは、みりんや焼酎などのお酒にもち米や米麹を入れて熟成させ、最後にできたもろみを軽くすり潰して造るお酒のことです。

 ひな祭りに、このお酒を飲むのには諸説あるようです。もともと、中国から不老長寿を与え邪気を祓うとされた桃の花をお酒に浸した、「桃花酒(とうかしゅ)」というお酒を飲んでいたところ、江戸時代に、とある酒屋が、夢のお告げ通りに白酒を作ったところ、それが大流行して、桃花酒の代わりに飲まれるようになったとか、また、大蛇を宿した女性が、3月3日に白酒を飲んだところ大蛇を追い出すことができたという逸話から、身の穢れを払うために白酒が飲まれるようになったのだとかいう説がありました。

 いずれにしても、ひな祭りは、無病息災と厄除けを祈る行事なので、白酒を飲んで祓い清め健康を願ったのですね。

 ということで、私は、こちらのにごり酒で祝うとします。今日も楽しい一日を。


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