不動明王縁日です

雙林寺蔵
 久しぶりにいいお天気となりました京都東山です。毎月28日は不動明王さまのご縁日となります。

 お不動さまは忿怒の相で厳かに盤石の上におられ、一切の人々を救い切るまではここを動かないという不動のお姿です。右手には三鈷剣をお持ちになり、魔を退散させると同時に私たちの煩悩を断ち切って下さいます。そして、その剣には倶利迦羅龍が巻き付いています。左手には羂索という縄をお持ちで、悪を縛り上げ、また、煩悩から抜け出せない人々をひっぱり救い出してくださるのです。

 御目は天地眼といって、右目は天を、左目は地をそれぞれ睨んでおられ、眼球の両側は忿怒による充血で、目頭と目尻を赤くされています。また、御口は右上唇を噛んで牙を上方に出し、左下唇からは牙を下方に向けて出しておられます。

 この怖いお姿で、悪魔を降伏させ、すべての障害を打ち砕き、素直に仏道に従わないものを導き救われます。インド、中国を経て、九世紀の初めに弘法大師によって日本に伝えられた明王さまで、特に日本で盛んに「お不動さん」として親しまれ信仰されていますね。 なま さまんだ ばさらなん せんだ まかろしゃな そわたや うんたらた かんまん 今日も楽しい一日を。