伊勢神宮参拝

おかげ横丁
 いいお天気の京都東山です。今日の暦には「伊勢神宮祈念祭」とあります。伊勢神宮のホームページによりますと、
 【祈年祭は春の耕作始めにあたり、五穀豊穣を祈るお祭りで、「としごいのまつり」とも呼ばれます。「とし」とは稲の美称であり、「こい」は祈りや願いで、お米を始めとする五穀の豊かな稔りを祈ることを意味します。稲の育成周期が日本人の一年といえます。

 農耕が生活の中心であった時代、豊作を祈ることは国家の安泰、国民の繁栄を祈ることに他なりませんでした。そのため祈年祭は国家規模で執り行われ、平安時代の『延喜神名式』によると、神宮を始め全国2,861社の神々に幣帛が奉られていました。特に神宮には天皇が勅使を差遣されてお祭りを行われており、朝廷の崇敬のほどが窺われます。】

 昔の図会を見ますと、雙林寺境内には天照大御神(あまてらすおおみかみ)さまが鎮守として祀られていたようです。このことを知ってから毎年お参りに行くことにしまして、先月、参拝に行ってきました。

 伊勢神宮の正式名称は「神宮」といい、延暦寺と同じでひとつの建物を指すのではなく、皇室の祖神である天照大御神さまをお祀りする「皇大神宮(こうたいじんぐう)=通称、内宮(ないくう)」と、衣食住の守り神である豊受大御神(とようけのおおみかみ)さまをお祀りする「豊受大神宮(とようけだいじんぐう)=通称、外宮(げくう)」を中心とした125のお宮とお社の総称のいうそうです。「宮」の読み方は「くう」と、濁らないようです。

 そして、神宮参拝には順序があって、まず、外宮、次に内宮の順に参拝するのが習わしということです。参拝作法は「二拝二拍手一拝」です。2回お辞儀、2回手を打ち、1回お辞儀です。拍手のとき、右手を少し手前にずらして打つのがよろしいようです。

 私は、近鉄電車伊勢市駅から歩いて外宮、バスで移動して内宮、おかげ横丁と行きましたが、スマートホンの万歩計では約15,000歩を歩いたことになっていました。実に広大です。

 伊勢神宮参拝の後は「おかげ横丁」へ行きました。時代劇の街並みのようなところです。有名な「赤福」をはじめ、伊勢名物をテイクアウトで楽しめたり、お食事処やお土産物屋さんが数多く集まっています。お店で時代劇風な気分に浸りながら名物をいただくのは、また一興です。

 日本国民の氏神様でもありますから、機会を作ってぜひ一度はお参りに行かれてみてはいかがでしょうか。神域の森は何とも清々しさに溢れていて、きっと心が洗われますよ。今日も楽しい一日を