自灯明 法灯明

 曇り空の京都東山です。昨日は涅槃会ということで、自灯明の教えについて少し書きましたが、天台宗総合研究センター発行のリーフレットでも紹介されていましたので、転載します。
 尚、このしおりは、PDFファイルとしてダウンロードできるようにしましたので、ご活用くだされば幸いです。

自灯明(じとうみょう)法灯明(ほうとうみょう) ~今につながるお釈迦さまの涅槃~

 お葬式の祭壇には飾り花をお供えしますが、これはお釈迦さまが亡くなられるとき花が咲いたという沙羅双樹を意味しています。また、死者を北枕にして寝かす習慣も、お釈迦さまが頭を北に、顔を西に向けて亡くなったことに因んだものです。このように現代の葬送儀礼には、お釈迦さまの涅槃の様子をなぞらえたものが多くあります。

 お釈迦さまの入滅に際し、弟子の阿難(あなん)が尋ねます。

「お釈迦さまが亡くなられた後、私たちは何を頼りに生きていけばいいのですか」

 お釈迦さまは阿難に言われました。

「これからは、仏の教えを灯(ともしび)とし(法灯明)、教えをもとに修行する自分自身を灯としなさい(自灯明)」と。

 儀礼だけでなく、この言葉も現代に伝えていきたいものです。仏の教えを学び、「ともしび」となる自分自身となりましょう。今日も楽しい一日を。


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涅槃会のしおり 【PDFファイル 10.0 MB】