薬師如来ご縁日

 雨上がりの京都東山です。今日は、「己巳の日(つちのとみのひ)」にて、弁財天さまのご縁日と薬師如来さまのご縁日が重なる日となります。お参りにいかれてはいかがでしょうか。

 お薬師さまの梵名は、バイシャージャヤグルといいまして、「医者の師」と訳されています。正式には薬師瑠璃光如来とお呼びし、東方瑠璃光世界の教主をされています。瑠璃光如来、 医王薬師如来、大医王仏などとも呼ばれていまして、私たちの病気を治し、安楽を与えてくださる仏さまとして有名です。特徴としては、左手にお持ちの薬壺が目印です。

 菩薩としてお修業されていた頃、十二の大願を立てられ、その七番目に、「病の者も、私の名前を聞けば思いが除かれる」とあり、これが薬師信仰の始まりといわれています。決して病気のときだけに祈願する仏さまではなく、普段からお参りして、病気にかからないようにする、健康に気を付けることを誓う仏さまでもあると思います。

 病気になると薬を飲んだり病院へ通ったりと、時間も費用もかかります。何よりも健康が一番いいに決まってますよね。お若い人は健康な方が多いですから、あんまりわからないかもしれませんね。

 延暦寺根本中堂の御本尊でもあり、多くの天台宗寺院でお祀りされていますよ。 おんころころせんだりまとうぎそわか 今日も楽しい一日を。

-京都十二薬師霊場会復興10周年記念事業-

通常よりお近くで薬師如来像(重文、伝教大師御作)を拝んでいただけます。同時に、甲冑姿の大黒天像(伝、伝教大師御作)、西行法師像(室町期)を公開します。

  1. 期間:令和5年10月7日(土)から10月22日(日)まで
  2. 時間:午前9時から午後4時まで
  3. 参拝料:700円(護摩木付)
  4. その他:随時説明あり