打ち水

 いいお天気の京都東山です。朝から30℃を超えて最高気温は38℃の予想となっています。今日はお不動さんのご縁日となります。この時期の護摩は汗が目に入ったりして大変です。

 さて、地球温暖化やヒートアイランド現象が問題になっている昨今、暑さ対策として打ち水が注目されていますね。全国的にイベントも行われているようです。

 昔は、扇風機もエアコンも冷蔵庫もない時代でしたから、庶民は、井戸水に野菜やらスイカなどを浮かべたり、あるいは、玄関回りに打ち水をして風や涼を求めていたものです。私の子供の頃は、冷凍庫のない冷蔵庫はありましたけれど、まだまだいろいろなものが水に浸かって台所にありましたよ。

 ご存知の通り、打ち水は、水が蒸発する際の気化熱によって周囲の温度を少し下げることができます。また、水で地面の気温が上がりにくくなって、風も冷やされて涼しくなります。茶道では、お客さまをお迎えする準備が整った際に門前に打ち水をして、支度が整ったことを知らせたりしますし、茶道に限らず日常でも来客に合わせて、自宅の玄関先に水を打って、土埃を静めて、お迎えしたりしますよね。

 ということで、日本の伝統的な涼み方ということはよく理解できるのですけれども、これだけ暑いとなると、「焼け石に水」状態じゃないですかね、、、。今日も楽しい一日を。