祇園祭後祭

 いいお天気の京都東山です。今日は、一粒万倍日に大暑(たいしょ)となります。大暑は、一年でもっとも暑さが厳しく感じられる頃で、体力を保つために鰻を食べる「土用の丑」や、夏祭りに花火大会などが各地で開催され、夏の風物詩が目白押しですね。

 京都では祇園祭後祭の宵山です。明日、7月24日が山鉾巡行です。後祭は、巡行ルートを前祭とは逆に烏丸御池を午前9時30分に出発し、くじ改めは市役所前で行われます。「くじ取らず」の橋弁慶山を先頭に、御池通から河原町通を経て、四条通を西へ向かいます。また、前祭の山鉾とは違う種類となっていますね。

 総じて天台宗関係の山鉾としては、「山伏山」は平安時代の天台宗の僧侶、浄蔵貴所(じょうぞうきしょ)が大峰山修行のために山伏の装束で峯入りをする様子が表されています。「南観音山」の御神体は、楊柳観音と善財童子で、楊柳観音像は恵心僧都源信の作といわれています。

 他にも仏教に関係した山鉾がたくさんあって、八坂神社がもともと天台寺院だったことがうかがえますね。今日も楽しい一日を。