下駄の日

下駄
 朝からいいお天気の京都東山です。気温も30℃を超えています。

 さて、今日は「下駄の日」です。日付の「7」は、下駄の寸法を表わすのに「七寸七分」というように、7がよく使われることと、22は下駄の足跡が「二二」に見えることから、全国木製はきもの業組合連合会によって制定された、ということです。

 僧侶の衣装に欠かせない下駄ですが、よく似た履物に雪駄がありますね。また、普段はくことはありませんが、そのほかの履物として、草鞋(そうかい)や鼻高(びこう)があります。

 草鞋は、金襴の裂地を張った木の履(くつ=くるぶしをおおわない履物のこと)で、袍裳、鈍色等の装束を着用する時にはきます。赤地金襴草鞋は僧正クラス、青地金襴のものは一般大衆用となっています。(緑地だったかもしれない、、、)

 鼻高は草鞋と同じ型をしていますが、黒漆塗のものです。法華大会広学豎義のときに、豎者が真っ暗な堂内へ入堂直後、「実名(じつみょう)」と名前を問われ、鼻高が放り込まれることは有名ですね。

 ところで、昨今、下駄を履くことが健康につながるということが言われています。下駄を素足で履くと、自然と足をきれいにすることになり、風通しも良く水虫になりにくいです。さらに、鼻緒を挟む指の運動、足の裏が直接木の台に触れることで足の裏のツボが刺激されるなど、血液の循環を末梢から促進し、足の筋肉の使用と相まって脳の働きが良くなるそうですよ。今日も楽しい一日を。