京都十二薬師霊場会のお知らせ

真如堂

 快晴の京都東山です。危険な暑さとなっています。さて、今日は京都十二薬師霊場会のお知らせです。

 平安時代より京の都では、信仰を集めた十二か寺のお薬師さまに、無病息災、当病平癒、厄難消除、所願成就などの願をかけて、順に巡る風習がありました。江戸時代の「薬師霊場記」にはその様子が詳しく書かれてあります。霊場の呼び名と札所は時代によって変わっています。薬師十二所参り、都十二薬師、洛陽十二薬師などとも呼ばれています。

 現在の霊場会としては、約80年の中断の後、平成24年5月12日に復興して、今年10周年を迎えることになりました。併せて、地福寺さんが退会され、新たに真正極楽寺(=真如堂)さんが第5番札所となられました。

 真正極楽寺さんのお薬師さんは「石薬師(いしやくし)」と呼ばれています。由緒としては、【正式名を鈴聲山真正極楽寺といい、永観2年(984)に戒算上人が開創した。「極楽寺と名乗る寺は多いが、ここが正真正銘の極楽の霊地」という意味から、「真如堂」と通称される。石薬師は、平安遷都の頃、大地より光沢のある蓮華のつぼみに似た大きな石が涌出し、桓武天皇は、その石の上にお堂を建立され、石の頭で彫った薬師如来を安置されたところ、禁中では数々の奇端が起こったといわれている。御所の東北に位置する石薬師門に由来する。】ということです。

 霊場会では各札所ごとに十二支のイラストをあしらった「復興10周年記念朱印」もつくりまして、みなさまのお参りをお待ちしていますが、熱中症対策は十二分にお願いしますね。今日も楽しい一日を。