蓮の花

しょうぐうさん

 雲は多いもののおおむね晴れ空の京都東山です。今日は一粒万倍日となります。

 さて、あちらこちらのお寺のSNSでは、蓮の花を見かけるようになってきました。雙林寺には蓮はないのですけれども、、、。

 蓮は仏教を象徴する花として、とても大切で、五つの徳が備わっているといわれています。しょうぐうさんブログによりますと、

  1. 淤泥不染の徳(おでいふぜんのとく)…泥の中で育つけれど、その泥に染まることなく、綺麗な花を咲かせます。どのような環境にいても、心の中は清浄に保てる。
  2. 一茎一花の徳(いっけいいっかのとく)…一つの茎に一つの花を咲かせます。唯一無二です。
  3. 花果同時の徳(かかどうじのとく)…花が咲くと同時に種ができています。すべての人に仏性が備わっています。
  4. 一花多果の徳(いっかたかのとく)…一つの花には沢山の種ができます。自分の悟り(開花)でたくさんの人を幸せにできます。
  5. 中虚外直の徳(ちゅうこげちょくのとく)…蓮の茎は外は硬いですが、中は空洞です。「我」を空にして、しっかりと悟り(太陽)へ向かいます。

 ちなみに、観音さまがお持ちの一輪の蓮は、「未開敷蓮華(みかいふれんげ)」と呼ばれます。今にも咲きそうな蓮の蕾の状態で、悟りを約束されながらも菩薩として働く観音さまのお姿をあらわしています。と同時に、この開きかけの蓮は私たちの仏心のことでもあって、観音さまは、私たちの心の中に秘められた仏心を開花させようとしていらっしゃるのですよ。

 それにしてもいろいろと深い意味がありますね~。今日も楽しい一日を。