5月ですね

 いいお天気の京都東山です。今日から5月になりました。1日は「メーデー」で、お隣の円山音楽堂では、集会が開催されています。

 さて、5月の別名は「皐月」です。田植えが始まる頃なので、早苗を植える月「早苗月(さなえづき)」が略されて、「さつき」になったといわれているようです。皐月や早苗の「さ」には、稲や田んぼという意味もありますから、田植えが盛んな月だということなのでしょうね。

 それから、旧暦での5月は、梅雨の真っ最中ですから「五月晴れ」とか「五月空」などということは、梅雨の晴れ間や梅雨晴れの晴れた空のことだったでしょうから、今使われている意味とは少し違うかもしれませんね。また古くは菖蒲やよもぎを束にして玄関の軒につるす「軒菖蒲」や、菖蒲の根を入れた「菖蒲酒」を飲む習慣もあったそうです。菖蒲やよもぎには魔除けや厄払いの力があると考えられていて、穢れや災厄から逃れられるようにと祈ったようです。

 ところで、正五九詣りはされておられますか。一般的に正五九参りをすれば普段の月よりも御利益を頂戴できるといわれています。春の2月、種まきに先立って、農事安全を祈り、5月になると田植えがはじまり五穀豊穣を祈る、そして、9月に稲穂の収穫を迎え感謝するというお参りをしたことから始まったという説がありました。

 どうぞ今月は仏さまのご縁日に参拝されてはいかがでしょうか。今日も楽しい一日を。