蓮如忌

崇泰院
 朝から雨模様の京都東山です。円山公園の枝垂桜はライトアップがはじまりました。早速、大勢の花見客が訪れて、わーわーされていました。さて、「今日は何の日」によりますと、今日は浄土真宗中興の祖とされる蓮如上人の1499(明応8)年の忌日となっています。雙林寺から歩いておよそ8分くらいのところに、御誕生地であり、現在は知恩院塔頭の「崇泰院」があります。

 また、延暦寺会館の近くには蓮如上人が17歳から22歳まで修行されたとされるところに「蓮如堂」が建っています。その当時はお堂というよりも竹の柱にむしろの壁という簡素な建物で、冬は蚊帳を身体に巻き付けて寒さを凌ぎ修行をしておられたそうです。相当寒かったであろうと思います。このご苦労を聞いた現在の滋賀県守山市金森町に住んでいた川那辺弥七(後に金森の道西)という人が、はったい粉とお茶を持って上人を訪れたところ、上人の修行姿の痛ましさに泣いたと説かれる旧跡です。

 上人はこのお供養に「こんなご馳走は戴いたことがない」とたいそう喜ばれ、「本願は たのめよ南無の一つ橋 踏みはずしなば三塗の川底」と詠われ、弥七を教化されたと伝えられています。堂内には蓮如上人在山時代の尊像と、本願寺第八世を継がれた頃の尊像が安置されています。

 ところで、はったい粉はオオムギの玄穀を焙煎した上で挽いて粉にしたもので、栄養価が高くてプロテインの代わりにもなるといわれるくらいのものなのだそうです。砂糖と混ぜながらお湯を加えて練って食べるといいそうです。ミネラルが豊富で、血液中の悪玉コレステロール、中性脂肪などの数値を下げる働きもあるということので、一度食べてみたいと思いつつまだ食べたことがありません。今日も楽しい一日を。