トイレの日

烏枢沙摩明王
 いいお天気なのですが、少し寒い京都東山です。さて、今日は「トイレの日」です。11(イイ)10(トイレ)という語呂合わせで、1986(昭和61)年に日本トイレ協会によって制定されたとのことです。ちなみに、2013年には、11月19日を「世界トイレの日(World Toilet Day)」とするということを国連が制定したそうです。

 人が一生の間に使用するトイレの回数は約20万回なのだそうです。それほどトイレは大切な施設で、最近では快適に心地よくいられる空間に変わりつつありますね。日本のトイレは、とても清潔で、便器にはウォシュレット機能が備わっていたりして、外国人も驚くほどだといいます。自坊もようやくリフォームをして、和式から洋式ウォシュレットトイレになりました。おかげで、滞在時間が長くなったように思います。 

 私の子供のころもそうだったのですが、昔は汲み取り式でしたので、臭い汚い病気の発生源なところでした。それゆえ、不浄を取り除き浄化させる仏さまとして、烏枢沙摩明王さまをお祀りすることでトイレをきれいに使い、汚したら掃除をして、清潔に保ったようです。今では一般家庭でお祀りされることはほとんどなくなりましたが、寺院では祀られているところがあります。もちろん雙林寺のトイレにもお祀りしていますよ。

 トイレを使用されるときは、ぜひ真言を唱えながら、仏さまを観想して、用を足していただきたいと思います。 おんくろだなうんじゃく 今日も楽しい一日を。