八坂

三年坂
 快晴の京都東山です。お天気が良く気持ちいいです。今日はお不動さまのご縁日ですね。さて、雙林寺の付近一帯を八坂(やさか)と呼びますが、これについては、この辺りに八つの坂があったとされています。現在は名称として使われていない坂もありますが、次の通りです。場所はわたしの推測です。

  1. 祇園坂…八坂神社の正門前から東大路へ下る坂道
  2. 長楽寺坂…長楽寺から西へ長楽館へ下る坂道
  3. 下河原坂…八坂庚申堂から北へ現在下河原通りと呼ばれる緩やかに下る坂道
  4. 法観寺坂…法観寺(=八坂の塔)の前を西へ下る現在八坂通りと呼ばれる坂道
  5. 霊山坂…正法寺から西へ下る現在龍馬坂と呼ばれている石段の坂道
  6. 山ノ井坂…霊山歴史館東の石鳥居から南へ興正寺霊山本廟へ下る坂道
  7. 清水坂…清水寺から西へ下る坂道
  8. 三年坂…清水坂途中にある七味屋さんから北へ下る石段の坂道
 三年坂は産寧坂とも呼ばれるのですが、もともと「この坂で転ぶと、3年の内にポックリ死んでしまう」というおそろしい言い伝えがあります。これは縁起が悪いと、清水寺にある子安観音へ「お産が寧か(やすらか)でありますように」と祈願にお参りする妊婦さんに注意をうながすために呼び方を変えたとか、こんなエピソードが言い伝わってる足元注意の坂なんですよ。今日も楽しい一日を。