毘沙門天 |
毘沙門天は、四天王、十二天、また、大般若経を守るとされる護法善神のメンバーです。北の方角を守護して、夜叉を従えられています。一般的に、四天王としてまつるときは、「多聞天」と呼び、単独で信仰されるときには「毘沙門天」と呼ばれます。
一般的なお姿としては、右手を腰にあてて、左手に三叉戟を持つ、あるいは左手に宝塔を捧げ、右手に鉾をお持ちです。毘沙門天王経には、「毘沙門天王、左手は塔を捧げ、眼塔を見、右手は宝棒を執持す」と説かれています。また、地天女の両手に支えられて立ち、二鬼を従えられているという兜跋毘沙門天(とばつ びしゃもんてん)という特殊なお姿のお像もあります。
毘沙門天の左手に持ってられる宝塔の中から、珍しい宝物を出してくださるとされていて、バラモン教では金銀財宝の神さまにされていることから、日本でも毘沙門天は財運、福徳富貴の神さまとして、また七福神のメンバーとして信仰されています。今日も楽しい一日を。