招き猫の日

  おおむね晴れ空の京都東山です。さて、今日は「招き猫の日」ですね。「くる(9)ふ(2)く(9)」、つまり、「来る福」の語呂合わせから、日本招き猫協会が制定したそうです。

 招き猫をよく見比べると、猫の手(足?)の上げ方に違いがあり、この手の上げ方によって、招いてもらいたい「福」の内容が違うのだそうです。

■右手 →「金運」を招く

■左手 →「人(客)」を招く

 ということは、両手とも上げてもらって、どちらの福も招いてもらおうじゃないかと思いますが、両手を上げると「お手上げ」のポーズになってしまうので、かえって、福はやってこないのだそうです。なるほど、いつの世も欲張りはダメだということなのですね。

 また、手を挙げる高さによっても意味が違うようです。

■手を高く上げているもの → 少し先の大きな福を招く

■目の位置くらいの低いもの → 近々起こる小さな福を招く

 さらに、猫の色によっても福の違いがあるそうです。

■白(三毛猫)→ 広く福を招く

オスの三毛猫は1000匹に1匹くらいの確率でしか生まれない貴重なものなので、古来より福を呼ぶ貴重な存在とされてきたのだということです。

■黒 ➡ 魔除け

黒い猫は夜でも目が見えるといわれており、魔除けとしての福があるとされています。

■赤 ➡ 無病息災

赤は麻疹や疱瘡の神が嫌う色とされてきたため、病を除ける無病息災の福があるとされています。 

 ということで、招き猫は、愛らしい姿で人をたくさん呼んできて、商売繁盛にしてくれるだけかと思っていましたが、様々な福を招いてくれるありがたい存在でした。

 しっかし、千手観音のように、いっぱい手を付けて福を招いてもらえば、お手上げのポーズにならないような気もしますけれども、やはり欲張りはだめですよね。今日も楽しい一日を。