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十五夜 |
ところで、「お月見」で検索していますと、月見団子について面白い記事がありました。お団子は、三方やお皿に山盛りにされて御供されますが、その数が決まっているそうなのです。私は知りませんでしたが、みなさまのところは、何個でしょうか。15個ですか。それとも12か13個ですか。それともどちらでもない?
もちろん、この2つのどちらかでないといけないわけではないそうですし、それ以外の数というところもあるようです。15個は関東に多く、12個は関西に多いそうです。なぜこれらの数字なのかを推察すると、おそらく15個は「十五夜」の15で、12個または13個という数は、お月見をする年の月数、閏年かどうかなのではないかと書いてありました。
それから、興味深いのは、大きさです。現在の月見団子は、食べやすいサイズですが、「江戸府中絵本風俗往来」という本によると、「団子は大きさ径(わたり)三寸五分より小さきは二寸余りとなす」とあるそうです。径三寸五分といえば直径約10cmほどで、二寸余りであっても直径約6cmです。おにぎりじゃあるまいし、これを15個積むことも作ることも大変そうです。今は機械で量産されていますけれど、昔の人は思いを込めて、その思いをお月さまに伝えようと作ったのでしょう。そして、お月見の後は集まった人たちみんなで分け合って、あれこれ話ながら食べたのでしょうか。
私たちも誰かにプレゼントするときはあれこれ何にしようかと考えたり、手間暇かけて何かを作ったりして思いを伝えたいものですよね。今日も楽しい一日を。