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| 月天 |
さて、月の神さまとして、月天さまがおられます。月宮天子、名月天子、宝吉祥天子などと呼ばれるお方で、勢至菩薩さまの仮のお姿ともいわれています。月の宮殿の王さまで、おもに暗闇の世界を明るく照らされており、その寿命は、５００歳といわれています。髪は赤色で、右手は腰に当てて、先が半月の形をしている杖をお持ちです。左手は、掌を胸に当てておられます。そして、３羽のガチョウの背に乗っておられます。
お住いの月宮殿は、七宝の塀がめぐらされ、銀や青瑠璃で飾られた美しい楼閣が、幾棟も立ち並ぶ善美をつくした宮殿となっております。月天さまは、この宮殿で常に３０人の美女からなる〝天つ乙女"を左右に侍らせています。そのうち１５人に赤衣を着せて、他の１５人には黒衣を着せて舞を躍らせて、無上の歓楽を極めています。そのおかげで、子孫が絶えないそうで、月世界をいつまでもまとめおさめておられるとのことです。
ところで、中秋の名月を満月として見られるのは２０２３年までで、その後は、２０３０年まで待つことになるとのことです。さぁて、今夜はどんなお月さまを拝めるのでしょうか。今日も楽しい一日を。
