慈悲の心を養う

 どんよりとした京都東山です。さて、本日も天台宗リーフレット「お施餓鬼のしおり」からの転載です。最後に、PDFファイルとしてダウンロードできるようにしましたので、ご活用いただければ幸いです。

【私たちは、誰もが浅ましい心(餓鬼の心)を持っています。財欲、色欲、食欲、名誉欲、睡眠欲、不平や不満など数え上げたらキリがありません。 施餓鬼会は、知らず知らずにむさぼりを生じている我が身を反省し、とらわれから離れ、慈悲の心に立ち帰る機会であります。

 また、私たちは毎日何気なく、お米や野菜、肉や魚など、その生命を奪って生きています。すなわち私たちの命は、他の生命の犠牲の上に成り立っているのです。

 施餓鬼会は、参列者の一人一人が、生活の糧の一部を有縁無縁の餓鬼たちにおすそ分けという布施をする機会です。

 常日頃からの仏事を通して、他を思いやる「慈悲の心」を養ってまいりましょう。】

 お寺では様々な法要が営まれご参列されていることと思いますが、いわゆるショーではないので、参列中はその目的が達成されるようにお祈りすべきです。この施餓鬼会も餓鬼たちへの施しですが、自分の生活、心構えなども考える機会です。どうぞ、あの世のこととは考えず、自分の世界のことでもあるとも受け止めていただけるとありがたいです。今日も楽しい一日を。


■リーフレットダウンロードは、こちらから→→ 天台宗「お施餓鬼のしおり」