お地蔵さんご縁日です。

 

雙林寺 地蔵堂
 晴れ空の京都東山です。今日はお地蔵さまのご縁日です。

 お地蔵さまはもともと長者の息子でした。ある日、獅子奮迅具足万行如来という仏さまに出会います。その仏さまのお姿の尊さ、お美しさにたいそう感動されて、「私も六道の罪で苦しんでいる人たちを救い仏になろう」とお誓いをたてられました。そして、今も修行されています。丸い童顔に赤い涎掛けのお坊さんのお姿は、とても親しみやすく、私たちを和ませてくださいます。道祖神的な信仰もあり、時代劇の道中ではよく見かける存在ですね。

 なかでも「賽の河原」のお話は有名です。幼い子供が親よりも先に亡くなってしまい親孝行ができなかったため、少しでもその恩に報いてからあの世へ旅立とうと、賽の河原で塔をつくろうと小石を積み始めます。ところが、積み上げると鬼がどこからかやって来て、せっかく積んだ塔を壊わしてしまい、また「積め」と責めたてます。困った子供は、「許して下さい」と何度も何度もお願いしているところにお地蔵さまがお出ましになり、衣の袖にかくまって、子供を鬼から守って下さるというお話です。

 雙林寺地蔵堂にはお孫さんなどお子さまの名前で奉納された提灯が掲げられてあります。ビニール袋をかぶせて年中吊るしてありますので、ご参拝の折、子供たちの健康のため、勉強ができますようにと、ご奉納いかがでしょうか。 おんかかかびさまえいそわか 今日も楽しい一日を。