若鮎

若鮎
 曇り空の京都東山です。日によってはだんだんと暑さを感じるようになってきました。

 さて、夏の訪れと共に京都の和菓子屋さんには「若鮎」が並びます。鮎の形をした和菓子で、薄く楕円形に焼いたカステラで求肥を巻き包んで、鮎の顔とひれの焼印が押されて作られています。

 Wikipediaによりますと、【原型となったのは岡山県発祥の「調布」と呼ばれる和菓子と考えられ、若鮎自体も「調布」に含まれる場合もある。発祥地は定かではないが、岐阜県や京都府あるいは愛知県が挙げられることが多い。一説には、京都と東京で修行した菓子職人が1908年に岐阜市で創業する際に考案し、岐阜市の他店にも製造方法を伝えることで広まったとされている】とのことです。

 店によって顔の表情は違いますし、肥満?もいます。求肥と一緒にあんこが入っていたり、代わりに羽二重餅が入っていたりと中身も様々です。大体5月から8月いっぱいくらいまでの販売なのですけれども、注文するときは単位に困るのですよ。お菓子なので、「1個」でいいのでしょうけれども、形を見ると「1匹」と言いたくなります。さすがに「1尾」とは言わないですよね。それで、お店の人に聞いてみましたら、なんと「1本」なのだそうです。

 どうぞ夏の京都に来られた時にはお土産にご注文されてはいかがでしょうか「1本ください」と。今日も楽しい一日を。