郵政記念日


このはがきは使えますか?
 快晴の京都東山です。今日は一粒万倍日で、物事がうまく運ぶ日で、そして「郵政記念日」だそうです。ここ20年くらいの間にインターネットが普及し、年賀状など手紙を出さなくなった方も多いのではないでしょうか。早速、郵政について調べてみました。

 「郵政記念日」は1871(明治4)年の今日、郵便制度が始まったことにちなみ1934( 昭和9)年に当時の逓信省が「逓信記念日」と制定したのが始まりで、1950(昭和25)年に郵政記念日と改称されました。

 そもそも日本最古の郵便は、聖徳太子が随へ送ったあの有名な「日出処天子至書日没処天子無恙... 」だと言われているそうです。大化の改新のころには 「伝馬」といって、馬で手紙や物などを運んでたそうです。飛脚の登場は鎌倉時代だそうです。歩くと2週間程度かかる東京から大阪間(約500km)を、3日~4日で走ったといわれています。一人が走り切るのではなく、宿場毎で交代していたようです。

 そして、明治時代に郵便制度が始まります。1871(明治4)年、現在の郵便局に当たる郵便役所が東京、大阪、京都の3カ所に設置され、日本最初の郵便切手が発行されました。併せて、現在の郵便ポストに当たる 「郵便箱」 が設置されました。当時の郵便箱は角柱型の黒塗で、後に丸型となり、 現在のように赤色になったのは1908(明治41)年からです。郵便のシンボルマーク「〒」は、逓信省の「テ」の文字を図案化したものだそうです。「ゆうびん」で変換すると出てきますよね。

 昔は、人や馬が長い時間をかけて目的地まで走って届けていたとは頭が下がります。現在は、車やバイクなどで郵便物が運ばれるようになったとはいえ、距離に関係なく全国同じ金額で届けてもらえるのも、ありがたいことですよね。

 私の両親は亡くなりましたが、押入れを整理していましたら多くの手紙が残っていました。それらは昔を知る貴重な史料となっていますし、内容によっては筆跡などから書いた方の気持ちも伝わってきます。デジタルで文章を残すとパスワードなどで簡単に他の人に見られることはありませんが、手紙ならこういういいところもありますね。上手に使い分けて、様々なことを伝えられたらと思ったところです。今日も楽しい一日を。