年度始まり

 

 曇り空の京都東山です。今日は一粒万倍日ですので、仕事始め、財布・宝くじの購入などによい日とされています。やってはいけないこともあって、人からお金やモノを借りること、夫婦喧嘩や他人とのトラブルなど、悪いことがこの日に始まると、どんどん大きくなってしまいますので、言葉遣いや行動には注意されたほうがよろしいようです。

 ということで、2月が逃げて、3月が去り、昨日から4月になりました。新学期に新年度と、春の陽気と桜の花とともに始まりましたね。気分一新、新しい環境でスタートの方も多いのではないでしょうか。

 ところで、日本ではなぜ4月が年度の始まりなのか、ふと疑問に思い調べてみました。諸説あるようですが、日本はお米を基本とした国であったからと言う説がありました。

 江戸時代は米による年貢の納付でしたが、明治に入ってから年貢はすべて税金として現金納付に変更されました。そのため、お米を収穫してから、売って現金に換え、納税するという手順が必要になったわけです。そのため、12月を年度末とすると、稲作の収穫から3ケ月程しか経過しないことになります。その間に、農家は米を換金して税を納め、国はそれらを処理して1月からの予算を編成することになります。それでは、スケジュール的に無理があったようです。そこで明治19年度から正式に4月から翌年3月までの期間を年度とするようになった、ということなのです。

 桜が満開になって気分がいいからとかそういう説は見当たりませんでしたけれども、こんなところにも日本の歴史や慣習が影響しているということがわかりました。長い日々の営みの積み重ねってすごいですね。

 新しい年度を迎えるに当たりみなさまのご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。今日も楽しい一日を。