アマチャ


 朝から快晴で過ごしやすい京都東山です。昨日はお釈迦さまのお誕生日で全国の寺院では、花まつりなどが催され、誕生仏に甘茶を潅いでお祝いされたと思われます。で、その甘茶なのですが、私はてっきりお茶に砂糖を入れて作ったものだと子どもの頃は思っていたのですが、そうではないのですね。

 まず、名前が似ているアマチャヅルとは別物です。アマチャは、日本の中部山地に稀に自生するユキノシタ科のヤマアジサイの甘味のある成分変異株のことです。現在市販されているものは、栽培されたものしかないとのことです。また、アマチャは生薬として用いられるようです。抗腫瘍作用、抗アレルギー作用、抗菌作用、利胆作用があり、甘味の代用や、胃弱・食欲不振・利尿・口臭除去に茶剤として利用されています。甘さは砂糖の1000倍で、カロリーゼロなんですね。

 アマチャの葉を夏に採り、水洗いした後、約2日間日干しにします。これに水を噴霧し、むしろをかぶせて1日間発酵させた後、手で葉をよく揉んで、さらに乾燥させて仕上げます。このようにして調製すると、葉に甘味が生まれ、縮んでしわが多数あるアマチャができます。

 アマチャの産地である長野県の佐久市では、お祭りの際にはアマチャが振舞われる風習や、アマチャを御神酒として御供えする風習もあるそうです。さらに、アマチャには防虫効果もあると信じられており、墨にアマチャを混ぜてすり、白い紙に虫よけのおまじないを書いて戸口に貼ったり、室内の柱に逆さに貼るといったユニークな虫よけの風習もあるそうです。(養命酒『元気通信』から)

 最近、ダイエット気味の食生活なので、ダイエット甘味料として使うのはアリですね。今日も楽しい一日を。


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