歌舞伎の日

 晴れ空の京都東山です。今日は歌舞伎の日ですね。1607(慶長12)年のこの日、出雲の阿国が江戸城で将軍徳川家康や諸大名の前で初めて歌舞伎踊りを披露したのだそうです。また、歌舞伎はユネスコの無形文化遺産にも登録されましたね。

 出雲の阿国は、歌舞伎の祖とされています。京都には、京阪電車の祇園四条駅、四条通りと川端通の交差点東南角に、劇場「南座」がありますが、建物西側に「阿国歌舞伎発祥地」の石碑、はす向かいの西北角には出雲の阿国像が立っています。

 1603(慶長8)年、このあたりの鴨川四条河原で出雲の阿国が「かぶき踊り」を演じたのがはじまりで、歌舞伎の発祥とされています。ちなみに、1600年代、四条河原町付近には7つの座がありましたが、徐々に数が減り、 明治に入った時には、南座と向かい側の北座だけになっていました。しかし、その北座も明治26年に廃業してしまい、現在は南座だけとなりました。南座は、桃山風破風造りの建造物で、国の重要文化財に指定されているわが国最古の劇場です。 

 歌舞伎といえば、あの独特なメイクはインパクトがありますよね。白塗りに赤、青、茶などの線を入れた「隈取り」と呼ばれるもので、役柄などを表しているそうです。また、上演中に「成田屋!!」などといった掛け声が飛び交いますが、これは「屋号」なんだそうです。役者の名前ではなく屋号を呼ぶのですね。市川海老蔵さんは「成田屋」、尾上菊五郎さんは「音羽屋」、片岡仁左衛門さんは「松嶋屋」などと、屋号それぞれに芸風があり受け継がれているそうです。

 私は歌舞伎を見たことはありませんが、折角南座も近いことですので、いつかは鑑賞してみたいところです。南座よりも近い祇園花月へはよく行くのですけれども(笑)今日も楽しい一日を。