苗字制定記念日

 曇り空の京都東山です。今日は、「苗字制定記念日」だそうです。明治8(1875)年、明治政府が「平民苗字必称義務令」という太政官布告を出し、すべての国民に姓を名乗ることを義務附けた、とのことです。

 苗字ではなく名前の話になりますが、私たち僧侶は、得度しますといわゆるお坊さんの名前として「法名」を授かります。これを生涯どころかあの世でも名乗ることになります。戒名でもありますからね。

 法名を授かりますと、戸籍も名前の変更をすることになります。名前変更は裁判所で判決してもらうのですが、開廷されることはほとんどなく、書類審査で済みます。そして、役所へその判決書を提出して手続きをしてもらいます。窓口で「名前を変えたいのですけど」と言いましたら「そう簡単に変えられません」と断られたことを思い出します。きっと、ふざけてるように思われたんでしょうね(笑)

 女性が結婚することで苗字が変わって、名義変更に苦労するといいますが、我々の場合は、名前を変えるので、銀行でもクレジットカード会社でも電話対応された方は、苗字ではなくて名前を変えることがあるのか?みたいに不思議がられたことも少しおもしろかったです。

 ということで話は逸れましたが、日本で多い苗字は1位・佐藤、2位・鈴木、3位・高橋、4位・田中、5位・渡辺、だそうです。他にも地域などにルーツを持つ珍しい苗字もいろいろあります。苗字を調べると自分のルーツもわかるかもしれませんね。今日も楽しい一日を。