法事は前倒しで

 いいお天気の京都東山です。空気が澄んで京都市内がキレイに見えます。さて、よく聞かれるのが、いわゆる「○回忌の法要は祥月命日でないといけないのですか?」です。

 亡くなった日と同月同日のことを「祥月命日」といいますが、その日に法事を行うことになっていますね。ところが、親族が増えれば増えるほどスケジュールを合わせることは難しくなり、平日だと仕事で休みにくいなど、みなさんの都合は様々です。

 それで、「法事の日程は、命日よりも少し早くしたいとか、遅らせたいのですが良いのでしょうか?」と尋ねられるわけです。明確な決まりはないように思うのですが、私的には、遅らせるのは遅刻の考え方と同様だと思いますし、また、予め決まっているにもかかわらず命日に法事をやらないことはご先祖さまに対して、約束を破ったことになるという考え方をしています。

 したがって、命日に行えない場合は、前倒しで日にちを決定するようにとお答えしています。では、「どこまでさかのぼれるのか?」ということになりますが、これも決まりはありませんが、精々、一か月前くらいまでではないかと思います。多くの方は、命日の前の土日休日に執り行われるケースが多いようです。法事は大体6年毎に巡ってきます。2回行うと12年、つまり、干支が一周回ります。そのような区切りであると考えますと、あまりにかけ離れた日にちにするのはいかがなものかと思います。

 とにかく、人が亡くなられますと、その日を基準に○回忌の日程が決まりますから、早めに段取りして、法事を理由にお集まりになって一族の結束を図られるのがよろしいかと思います。そして、「亡くなられたお父さん(ご先祖さま)は、今の私たちをあの世から見てどう思っているのかしらね?」ですね。今日も楽しい一日を。