秋の七草

 

秋の七草
 爽やかな朝を迎えています京都東山です。今日は文化の日ですね。1946(昭和21)年、平和と文化を重視した日本国憲法が公布されたことを記念して、1948(昭和23)年公布・制定された祝日法で「自由と平和を愛し、文化をすすめる」国民の祝日に定められました。

 ところで、「春の七草」に対して、「秋の七草」があることをご存じでしょうか。秋の七草は「女郎花(おみなえし)」「薄(すすき)」「桔梗(ききょう)」「撫子(なでしこ)」「藤袴(ふじばかま)」「葛(くず)」「萩(はぎ)」の7種類です。それぞれの名前の頭文字をとって「お好きな服は」とすると覚えやすいですね。

 そもそも万葉集に、山上憶良が秋の七草の和歌を詠んだのが始まりと言われています。春の七草はおかゆにして食べますが、秋の七草は、秋の季節に各草花の美しさを愛でようというのが主な目的のようです。私は秋の夜長、薄に萩を生けて月を眺めながら一献傾けるとします。みなさまも、静かに草花を見つけて愛でられてみてはいかがでしょうか。

~秋の野に 咲きたる花を 指折り かき数ふれば 七種の花~ 今日も楽しい一日を。