七五三

七五三
 いいお天気が続いています京都東山です。さて、今日は「七五三」ですね。今では11月15日に拘らず10月から11月の間に神社仏閣にお参りに行くようです。私も着物を着せられて、ぎこちなく母親に連れられて八坂神社へ行ったことを思い出します。
 七五三は、旧暦11月はその年の実りを神に感謝する月で、旧暦15日は二十八宿で「何事をするにも吉」とされる鬼宿日に当たることから11月15日に行われるようになったそうです。

 男の子は数えで3歳と5歳、女の子は3歳と7歳に七五三詣でを行います。男女ともに3歳までは丸坊主にしていたそうで、3歳は髪を伸ばす「髪直」、5歳は初めて袴をつける「袴着」、7歳は本仕立ての着物と丸帯という大人の装いをする「帯解」と、それぞれの歳ごとの成長を祝ったり感謝するお参りだったんですね。

 私が印象に残っているものといえば、千歳飴です。長さは最長1メートルまで、太さは15ミリまでと決まっているそうです。熱い飴は伸ばすとどこまでも伸びていくことから、長寿を連想させる縁起物とされて、長い飴を食べることで、細く長く、粘り強く、いつまでも元気で健やかに成長しますようにと願いが込められ「千歳飴」と言うのだそうです。

 そして、京都では、七五三が済みますと、十三参りといって、男女ともに13歳になると3月13日から5月13日に、嵯峨の虚空蔵法輪寺へ「十三参り」をします。御本尊の虚空蔵菩薩さまは、智恵・福徳の仏さまで、智恵をいただきに詣でるのです。平安時代のはじめ、幼くして帝位についた清和天皇が数え13歳になった時、成人の証として法輪寺で勅願法要を催したのが始まりとのことです。

 もともとは、お写経を奉納していたものが、現在では、好きな漢字一字を書いて、一字写経として奉納し参拝します。その後、注意することがありまして、それは、参拝を終えて本堂を出た後、後ろを振り返るとせっかく授かった智恵を返さなければならないという言い伝えがあるのです。つまり、石段を降リて鳥居をくぐり、渡月橋を渡り終わるまでは何があっても後ろを振り向いてはならないのです。このことは私も事前に知らされていたので、振り向くことはせず、智恵も授かったはずなのですが、何という漢字を奉納したのか忘れてしまっているので、もう一度智恵を授かりに行きたいところです。今日も楽しい一日を。