逆さ札 |
京都で有名な盗賊といいますと、石川五右衛門がいます。安土桃山時代に出没した盗賊で、都を中心に荒しまわり、豊臣秀吉の手勢によって捕えられ、12月12日、京都三条河原で親子部下ともにに釜茹の刑にて処刑されたということで有名です。様々な伝説、物語が生まれ、多くの演劇や小説として、今も扱われていますね。墓は雙林寺から歩いてすぐの大雲院にあるんですよ。(通常非公開)
それで、石川五右衛門にちなんで、京都では、「逆さ札」という盗難除けのおまじないがあります。泥棒は夜な夜な屋根を伝って天井裏から忍び入るので、お札を逆さ向きに貼ることで、泥棒からは12月12日と読めるようになります。つまり、「おまえも、石川五右衛門と同じ目に遭うぞ」と脅かして、泥棒を戒めるのです。
京都に来られた際は、角大師のお札とともに、ぜひ、十二月十二日の御札も探してみてください。今日も楽しい一日を。