元三大師さまのご縁日です

 朝から快晴の京都東山です。円山音楽堂は音楽会で賑やかです。さて今日は、元三大師さまのご縁日です。良源、慈恵大師、元三大師、角大師、豆大師はどれも同じお坊さんのお名前です。もともとのお坊さん名は「良源」ですが、正月三日が命日だったことから「元三大師(がんざんだいし)」と呼ばれています。おみくじの創始者であり、「角大師(つのだいし)」に変身されて、疫病除け・魔除け・厄除けをしてくださることで有名ですね。

 おみくじは、自分で判断できないことを仏さまにお伺し、おみくじに書かれた仏さまのお言葉によって、方針を定めたり、心を落ち着かせたりと、不安を解消する方法のひとつです。おみくじが当たらなかったという人がおられますが、恐らくそれはおみくじに書かれてある四句の偈の解釈、判断の読み違いなのだと思います。とかく人間は自分に都合よく解釈したり、判断してしまいますので、第三者の判断も聞いてみるようにしましょう。

 しかし、四句の偈は漢文で、漢字や解釈の仕方が難しいので、「このみくじにあう人は…」として書かれてありますので、そちらの項目をご覧頂くとよいと思います。ただし、お伺いしていない項目は、受け取る必要はありませんので、気にしないようにしてください。例えば、旅立ちのことをお伺いしているのであれば、普請やら争いごとの項目は関係ないということです。あと、大吉は、物事がうまくいっている時だけど、そろそろ続かない。凶は、いましばらくの辛抱で、そのうちうまく行き始めるという風に、ざっくり理解されるとよいと思います。

 最近では、凶がないとか読みやすいなど様々なおみくじが開発されていますが、いずれにしても、要は信じて従うことです。今日も楽しい一日を。