三りんぼう

時事雑多

しょうぐうさん
　曇り空の京都東山です。今日は何の日だろうと天台こよみを見てみますと「三りんぼう」なる言葉があります。検索しますと、「三隣亡」と書いて、両隣３軒先まで滅亡してしまう日なんだそうです。１・４・７・１０月の亥の日、２・５・８・１１月の寅の日、３・６・９・１２月の午の日が三隣亡とされていますので、だいたい１カ月に２～３回の割合で巡ってきます。

　建築、特に棟上げをすることを忌む日で、この日に建築を行うと火災が発生し、近隣三軒を焼き滅ぼすそうなのです。建築業界には迷惑極まりない日ですが、この言われは何の根拠もないようです。また、一説には、山の木を切り過ぎると土砂災害が起こりやすくなるので、何年かに一度は伐採を行わないで、山を休ませるように「山林防」とされ、「休める」→「止める」→「中止」→「凶」と変化したとも言われているそうです。山を休ませることが凶に変化するとはどういうことなのでしょうね。

　いずれにしても、お釈迦さまは占いなどは信じないほうがいいと言われていますし、すべての暦や占いを信じますと、毎日何もできなくなってしまうともなりかねませんので、ほどほどにお付き合いするのがよろしいかと思います。どうしても気になる方は、お寺で仏さまに災いが起こらないようにお願いするとか、今日のように一粒万倍日と重なる日にするとかしてみてはいかがでしょうか。今日も楽しい一日を。