法垂窟

 朝から晴れ空の京都東山です。さて、知恩院の大鐘楼から東へ山道を進んで約100メートルくらいのところに「法垂窟(ほうたるのいわや、ほうたるくつ、ほたるのいわや、など)」と呼ばれている洞窟があります。ここは安養寺の東北に位置し、法然が法を説いた吉水草庵跡といわれているところです。そして、中国の僧、善導大師が法然と夢中で対面し、念仏の法を垂れたとされるところでもあります。洞窟の上には「圓光大師善導大師真葛ケ原御対面之図」と記されたレリーフが貼ってあります。

 このことから、ここは専修念仏発祥の聖地で、かつては、各地方に念仏結社が組織され、全国から参拝に来られており、法垂窟向かい側にその方々によって礼拝堂が建てられたそうです。相当盛んな法垂窟参りがあったように思われます。しかし、その礼拝堂は現在、廃屋状態となっています。法垂窟との間の細流には橋が架かっていた形跡も残っています。

 もともと洞窟しかありませんでしたが、1993年1月に和光同塵会香川本部なる団体によって、石柵、東屋などが建てられ、整備されました。和光同塵会がどういう会なのか、現在も存在しているのか、わかりませんでした。念仏結社なのでしょうか。 

 明治時代には法垂窟と呼ばれていたようですが、ネットでの検索では、伝承的なことばかりで、法垂窟についてはっきりとしたことがわかりませんでした。知恩院に史料とかあるのでしょうか。もしも法垂窟についてお詳しい方おられましたら、ご一報いただければ幸いです。今日も楽しい一日を。