寅薬師

 今朝は曇り空の京都東山です。所用で西光寺さんへ行きました。ここは、京都の繁華街、新京極の中にあるお寺で、京都十二薬師霊場第11番札所となっています。通称「寅薬師」です。

 浄土宗西山深草派に属するお寺で、ご本尊は阿弥陀如来さまです。創建年代は不詳なのだそうですが、寺伝に「宮中にあった薬師如来像を、後宇多天皇から下賜され民衆の幸福を祈る場として、寶照院傳慶法印さま(誓願寺12世)が、御倉堂を建立し開基とされた」とあるそうで、弘安2年から5年(1279年から1282年)頃の創建とされています。

 薬師如来さまは、弘法大師一刀三礼の御作で、成就したのが寅の日寅の時刻であったことから、「寅薬師如来」と称されました。そして、多くの人々が参拝するようになり、「寅薬師」が「西光寺」の通称名になったということです。開運厄除、無病息災、また、寅年の守護仏として親しまれています。 

 また、「腹帯地蔵菩薩」は、行基菩薩の御作で、安産子授けのお地蔵さまとして信仰を集め、腹帯を授かる女性や、子授け祈願のご夫婦が多く参拝される寺でもあります。(駒札などより)

  間口が狭く、通り過ぎてしまいがちなので、赤いのぼり旗を目印にしてくださいね。今日も楽しい一日を。