僧階

 暑くなってきました、京都東山です。引き続き自粛生活お疲れさまです。紫陽花が咲いてきましたが、よそのものに比べると色が薄いように思います。

 さて、今日は午後から京都教区宗務所での当番でした。何をしていたのかといいますと、宗務所での仕事のひとつに書類の事務処理があります。各寺院から宗務庁への届出書類は宗務所経由で提出される仕組みになっています。今日は僧階補任願の届出用紙の請求がありました。

 天台宗には僧階があって、僧侶はどれかの階級に補任されています。教団によって呼び方など違いますが、天台宗は、上級から、大僧正・権大僧正・僧正・権僧正・大僧都・権大僧都・僧都・少僧都・権少僧都・大律師・中律師・律師・権律師の13階級あります。この階級によって、法衣の色、座次などが決められています。

 僧階を上げるためには、それぞれの階級の補任基準を満たす必要があります。例えば、指定学校卒業の学歴だとか、各階級の試験に合格するとか、天台宗の何とか委員などお役を勤めるとか、その他にも細やかに定められています。定期補任といって、数年留まれば自動的に昇級することもできます。会社でいうところの職能資格制度のような感じでしょうか。今日も楽しい一日を。