御修法(みしほ)

 

 今朝は雨模様の京都です。足元の悪い中、朝からお参りありがとうございます。さて、毎年4月4日より7日間21箇座にわたり延暦寺根本中堂では「御修法大法」が厳修されます。声明が唱えられる中、修法されるとても厳かで重々しい法儀です。

 「御修法大法」は、延暦寺の年中行事のなかでも最も重要な法儀であり、古来の伝統に従って厳修される天台密教最高の秘法です。

 根本中堂内に設営された内道場には、国家・国民の象徴である天皇陛下の御衣(ぎょえ)をお預かりして奉安し、天台座主猊下を始め、各門跡門主や天台宗内から特に選抜された17名の高僧によって「玉体安穏」「天下泰平」「万民豊楽」等が祈願されます。

御修法(みしほ)この大法には

  1.  熾盛光法(しじょうこうほう)
  2. 七仏薬師法(しちぶつやくしほう)
  3. 普賢延命法(ふげんえんめいほう)
  4. 鎮将夜叉法(ちんじょうやしゃほう)

の四法があり、これらが毎年順次に奉修されます。今年は、普賢延命法です。

またこの他に、

 5.安鎮家国法(あんちんかこくほう)

が、御修法大法復興1年目と慈恵大師一千年御遠忌の昭和59年(1984)に奉修されており、合わせて「五箇の大法」と呼ばれています。(延暦寺HPより)

 このような法儀に出仕される高僧はお年をお召しになった山主もおられ、小僧さんが身の回りのお世話をします。山主と同じく延暦寺会館に泊りがけです。腰に手を当てて歩行をサポートしたり、七條袈裟など法衣の着付け、荷物持ちにおつかいなど様々なことをします。

 法会中は根本中堂の裏側で終わって山主がお出ましになるのをじっと待っています。比叡山は京都市内に比べて約5度位気温が低く日当たりが悪いので意外と寒いんです。食事中は廊下で待ってます。あ、食前の言葉とか聞こえてきます(当たり前か、、、)常に控室の前で待機してます。そして、予定を確認して、支障のないように人知れず休憩します。とにかく、目配り気配りができ元気よく走り回る人たちです。小僧さん、今日から1週間おきばりやす!では、今日も楽しい一日を。