さて、４月８日はお釈迦さまのお誕生日で、全国の寺院では灌仏会、花まつりなどといわれる行事が行われます。雙林寺でも花御堂を設えましたので、少し早めにお知らせします。あ、どこからか象さんも来ましたよ。
有名なお話ですが、お釈迦さまは、スッドーダナ王とマーヤー夫人の間に人間としてお生まれになりました。お誕生の様子は伝説が残っています。このマーヤーが子どもを授かったのが、30歳のころで、臨月近くになり象に乗って里帰りすることになりました。途中、ルンビニーというきれいな園で休憩をします。像を降りるとちょうどそこにきれいなアショーカの花が咲いており、この花をマーヤーが手を伸ばして取ろうとしたその拍子に、後のお釈迦さまになられる赤ちゃんが生まれたと言われています。
この赤ちゃんは何とマーヤーの右脇の下から生まれたというのです。そして、すぐに前後左右、上下にも７歩、歩いたというのです。さらに右手を上げて天を指し、左手で地を指して「天上天下唯我独尊」とおっしゃったのです。ハイハイもバブバブもせず、いきなり歩いてしゃべるというとんでもない赤ちゃんだったのです。この話はきっと嘘だと思いますが、後世の方がお釈迦さまがいかに偉大だったかを伝えたかったために作られたお話だったのでしょう。
それでその時のお姿「誕生仏」をおまつりし、お釈迦さま誕生時に産湯を使わせるために９つの竜が天から清浄の水を注いだとの伝説に由来して、お像に杓で甘茶を潅いでお祝いするのです。お参りに来られた際にお祝いしていただければと思います。
今日も楽しい一日を。
