白毫よ何処へ

 4月1日から始まった京都非公開寺院特別公開は、京都市のまん延防止等重点措置適用により、一旦終了となりました。来る5月6日より16日まで再開する予定となっています。ひとまず、お参りくださいましたみなさま、ありがとうございました。

 会期中、各大学の古美術研究会に所属されているボランティアの学生さんが寺の由緒や仏像について説明してくださいます。雙林寺ホームページの内容を中心に、ご自身でも研究され詳細です。人前で話すことに不慣れなところもありますが、一生懸命さや親切丁寧さにご好評を得ました。で、説明の中に、雙林寺の薬師如来さまの特徴のひとつに白毫がありません。というのがあります。元々なかったのか、原因はわかりませんが、古い版木の御身影にも描かれてないんですね。

 白毫とは、仏さまの眉間のやや上に生えているとされる白く長い毛のことで、右巻きに丸まっていて、伸ばすと1丈5尺(約4.5メートル)あるとされています(Wikipediaより)第3の目のように見えるところです。また、法華経には、世尊が深い瞑想に入ったとき、白毫から光を放ち東方の一万八千の世界を照らし、くっきりと浮かび上がらせたと記されています。

 いずれにしても、光を放たない仏さまだとは考えたくなく、謎は解決しないままです。今日も楽しい一日を。