五具足と三具足について

 

 今日は、仏前荘厳の道具として必ず必要な「五具足」並びに「三具足」について書こうと思います。写真を載せれば一発でわかりますが、敢えて文章で表してみたいと思います!

 五具足とは、香炉一個、花瓶(けびょう)と蝋燭立て各一対で構成される五個一組の仏器のことで、配置方法は、中央に香炉、その両側に適当な間隔を置いて蝋燭立て、更にその外側に花瓶を置きます。この場合、香炉と蝋燭立ての間隔、蝋燭立てと花瓶の間隔は、どちらも一定ではなく、仏壇や祭壇の大きさに応じて、適切に配置します。ただし、香炉を中心に左右均等にしないと、荘厳が乱れますので、注意が必要です。

 三具足とは、五具足を簡略化したもので、花瓶と蠟燭立てが各一対でなく、一個であることです。つまり、香炉、花瓶、蝋燭立ての3個で構成されます。置き方としましては、仏さまの側から我々の方を見て、左に蝋燭立て、右に花瓶、中央に香炉を置きます。したがって、我々の方からご本尊を拝めば、向って右に蝋燭立て、左に花瓶を置くことになります。

 時々、お花とお蝋燭の位置が反対になっていることをお見受けしますが、「左灯右華」という言葉を記憶しておかれるとよろしいでしょう。「砂糖桶」という方もおられましたが、まぁ、間違わなければ、どちらでもいいです(笑)

 又、それぞれの仏器が不揃いなものを見かけることもありますが、もともと一揃いものですので、大きさがバラバラでは荘厳としてはよろしくありませんし、気持ちも乱れます。

 花瓶には四季折々のお花や通して樒を用います。枯れた花びらや、虫の喰った葉などを取除き、体裁よく生けましょう。

 蝋燭立てには、もともとは和蝋燭を用いたのですが、今日では洋蠟燭が多く用いられます。蝋燭の大きさは、蠟燭立ての大きさと比較して、バランスよく立てたいものです。又、蝋燭立てには、溶けた蝋の屑が留まりますので、注意してこまめに取り除きましょう。尚、蠟燭を消すには、蝋燭消しを使用するのが一番よろしいのですが、小さなうちわを使用するのもいいですし、手でもよいのですが、口で吹き消すことは口臭が気になりますから控えることにしましょう。

 そして、香炉には仏前の邪気を払う為、お香を焚きます。通常は線香を1本または3本立てればよろしいのですが、蓋がある香炉には、線香を折り、横一文字に置きます。その時、火は左側にします。ただし、線香を立てるときは、灰が香炉の外側に落ちないように注意が必要です。また、真っ直ぐ立てなければならないことはいうまでもありません。

では、今日も楽しい一日を。