今朝は、雨上がりの京都です。今日は、打鳴(かね)の鳴らし方について書いてみようと思います。昨日は「木魚の打ち方」でしたので、過去の記事などを集めて、将来「お勤め作法」みたいな小冊子ができたらよいなぁと考えています。
さて、打鳴の鳴らし方と言っても別に難しいことではありません。読経を始める前、最初に2つ、お経とお経の間に1つ、読み終えた最後に3つ、または6つ鳴らすのが一般的です。6つの時は、大、大、小、小、小、大の音量で鳴らします。
鳴らす時には、早過ぎず、遅過ぎず、一定の間をおいて鳴らせば、自分も聞いている人もリーンリーンと大変感じよく聞こえます。
打鳴にはいろいろと種類がありますが、一般家庭でよく用いられるのは「打ち鳴らし」と言う扁平で鉢の様な形をした、直径3、4寸程度の大きさのもので、音色は高く、そして澄んでいます。鈴(りん)と呼ばれることもありますね。
それで、打鳴を鳴らすのはどういう意味があるのかと申しますと、勿論鳴らすその人や法要の参詣者等の心を落ち着かせ澄んだものにする、あるいはお経の区切りを示すということが考えられるのですが、元々は「本尊諸天を驚覚す」です。
仏さまは常に深い禅定に入っておられますので、この状態を驚かし覚まし奉って、仏壇、又は、法要の道場に降臨して頂くためであると言われています。それと同時に自分の中の仏性をも目覚めさせることなのだろうと思います。
では、今日も楽しい一日を。