数珠のおはなし

 今朝は気持ちの良い晴れ間が広がっていて、京都の昼間は、18.9度くらいにまで気温が上がるぽかぽか陽気になるそうです。

 さて、今日は数珠について書こうと思います。数珠は宗派によって種類がいろいろとありますが、我々は天台型のものを持ちます。天台型は、主珠・108個、親珠・1個、四天珠・4個で構成され、親珠から連なる房には、20個の平珠と10個の丸珠が付いています。

 持ち方は、数珠を二輪に親珠を上にして、輪に左手指先を通して、房と一緒に握ります。合掌のときは数珠を二輪にかけたまま手を合わせます。また、数珠を摩るときは、人差し指と中指の間に挟んで両手で持ち、手を合わせて前後に擦ります。最後に右手を前に出して終わるときは他のための祈願で、手前に引くと自分の満行を祈願します。数珠を擦るのは鐘がない時の代わりに合図に擦ったのが始まりだとか言われていますが、じぃちゃんは数珠は擦らんでもえぇもんやと言うてました。みんな擦ってますけどね。

 それはさておき、この数珠というものは、喪服とセットのアクセサリーではなく、実は、念仏や、真言を何回唱えたかを数える計算機だったのです。念珠とも呼ばれます。数珠の糸が切れると縁起が悪いとよく言われますが、全くの迷信で、修行の時には糸が切れるくらい真言を唱えろと言われたものです。もし糸が切れましたら、数珠屋で修理してくれます。

 ちなみに、どのように数えるかと言いますと、親珠を上に両手で1輪にして持ちます。そして、例えば、真言を1回唱えると親珠を基準に右へ1珠繰ります。そうして順に繰りますと、7回唱えたところに、四天珠があり、21回唱えたところに四天珠があります。そして108回唱えたとき1周することになります。ここでおもしろいのは、108回唱えたのですが、唱え損じもあるだろうということで、1周100回とカウントするのです。これで終わらず、1周したときに房の10個の丸珠を一つ上に上げます。そうやって同様に1周するたびに丸珠を上げて10個すべて上がれば1000回唱えたことになるのです。さらにこれでも終わりません。丸珠が全て上がると次は平珠です。もう一方の房の平珠を一つ上げ、10個上げた丸珠を元に戻します。そして、先と同様に丸珠を10個上げ終わると平珠を一つ上げと繰り返すこと平珠を20個上げ終えると最終的に20、000回!天台型数珠は数えられるようになっています。

 余談ながら、比叡山を巡る回峰行者は幅五分五厘(約16.5mm)の大玉念珠をお使いになって、私たちにお加持をしてくださいますよね。数珠屋曰く、この大玉数珠が結構人気なのだそうです。今日も楽しい一日を。