むかで札

今日は晴れていますが、寒いです。緊急事態宣言の延長で人通りもまばらな東山界隈です。

さて、昨日はムカデについて触れましたが、毘沙門堂門跡では「むかで札」という御札を受けることができます。

少々話は逸れますが、御札や御守は「買う」ではなくて、「受ける」とか「授かる」といいます。確かに金銭の授受があるのでそうなのですが、寺では感謝の気持ちを表すお布施と考えます。また、仏さまのお力が宿るものですので、数え方も「1個、2個」ではなく「1体、2体」と数えます。たまに、「いろいろなお守りを持つと仏さまがケンカしませんか」とご質問されることがありますが、そんなことはありませんので、ご安心ください。しかし、個人的には御札、御守は1体を大切にして、何にご利益があるのかよりも、仏さまのご分身がおられると思う気持ちを持つことのほうが重要だと思っています。御札は目線より高いところに、御守は肌身離さずお持ちいただければと思います。

で、何を話したかったかといいますと、わたしの寝床がある部屋になぜかその部屋だけにムカデがよく出てこられまして、寝ている私の手や足の上を歩いて、その感触にびっくりしたり飛び起きたりで、刺されないかと困っていましたところ、その「むかで札」を部屋に祀ったところそれ以来ピタリと姿を見ることがなくなりました。ちなみに、毘沙門堂のホームページには、「多足で財福を集め、虫封じと共に福徳成就をかなえます」と記載されていますが、その通りのおかげです。ありがたい。

おんべいしらまなやそわか 今日も楽しい一日を。

毘沙門堂門跡ホームページ