天台こよみ

 季節が春に向かう三寒四温を感じるようになりました。今日も自粛生活お疲れ様です。

 さて、今日は暦についてです。私は「天台こよみ」を使って、様々なことを行うときの参考にしています。暦には、六曜・二十八宿・十二直、九星、十二支と、運勢や毎日の吉凶、性格、相性など、いろいろと占い事が書かれています。

 世の中には様々な占いがあって、すべてにおいてうまくいく日があるのかどうかわからなくなります。たとえば、結婚などの大切な日取りを決めるときには、両家が大安と考えていればよいのですが、違う占い方で決めたい方がおられたりすると、ひどい時には、もめる原因になったりします。

 朝のワイドショーや新聞の今日の運勢を出勤前の楽しみにされてる方もおられるのではないでしょうか。では、今日の運勢がよくないから、六曜でみてみようという方はおられますでしょうか。さらに六曜は仏滅だから十二直ならどうだろう、とか。いやいや、易学だ、生年月日だ、タロットカードだ、、、

 つまり、神様でもないのに、今日は絶対良い日にしようとすると思うんです。大吉が出るまでおみくじをひくみたいなことです。それで、調べた結果、全部よくない日だいうことになって初めて諦めて受け入れる、、、みたいなことをするのだと思います。あくまでも占い上のことです。寺では、仏さまのご縁日と仏滅が重なるとご利益はないのですかとかよく聞かれます。

 要は、漠然と今日の運勢をみるのではなくて、今日は何をするのかということを明確にしてから、暦や占いを利用することが大切なのです。

 お釈迦さまは、未来のことはわからないし、過去を悔やんでも戻らないので、今を全力で生きようと仰いました。自分の努力と周り協力を合わせて全力です。占いを信じろとは言われてない。それに、諸行無常ですよ。お天気のように毎日移り変わるんです。いいときもあれば悪いときもあるんです。

 占いを気にしすぎて、いつまでも何もできないというのはどうかと思いますので、参考程度でちょうどいいのではないでしょうか。

 ちなみに私は、護摩で星を供養するので、二十八宿を優先して判断しています。では、今日も楽しい一日を。