天一天上

 いいお天気の京都東山です。今日は新月です。新月あるいは、満月の日は願い事が叶いやすいと説かれています。何かをはじめるのにもよい日とされています。そして、「天一天上」です。

 これは、「天一神」という方角の神様のお話です。いつも天と地を往復しながら、八方の方角を行き来されており、もし悪い方角があれば、そこをふさいで悪魔が入ってこないように守ってくださっているそうです。ですので、天一神がおられる方角を犯すと祟りがあるとされました。つまり、何か物事を行う時には、どの方角に天一神がおられるのかを気にして行動しなければならないという考えで、たとえば天一神がおられる方角に向かって、お産・争いごと・賭け事などは慎むようにという言い伝えがあるのです。

 ところが、この天一神は、癸巳の日に天上に昇り、戊申の日まで天上にいて、己酉の日に天上から降りてきて八方を巡られるそうなのです。この天上におられる16日間を「天一天上」と言って、この期間は、地上に天一神がおられないので、どの方角に移動しても天一神の祟りがない良い時期ということになるのです。引っ越しや旅行、外出をする場合、方角を気にする必要がないということです。

 ただし、この天一天上の時には「日遊神」が天から降りて来られるので、この期間は家の中を清潔にしなければ、日遊神の祟りがあるそうなのです。ですので、掃除をすることで運気アップにつながるとのことです。

 年末も近づいて大掃除も大変ですから、家を掃除して、方角を気にすることなく行きたいところへ出向くとよいということになりますでしょうか。今日も楽しい一日を。