セミ

 概ね曇り空の京都東山です。今日は一粒万倍日です。現在取り組んでいることを見直して、万倍の成果になるといいですね。

 さて、夏はセミの鳴き声が賑やかです。一般的にセミは7年間も土の中で過ごし、羽化して成虫になると7日間しか生きられないので、儚い生き物と言われています。ところが、中国では幼虫期の長さや土から出て飛び立つ姿に注目し、蝉を「再生と復活のシンボル」としているそうです。生命力の強さを感じる存在とされているのは、日本とはちょっと異なる見方のようですね。確かに、本当に元気に鳴き続けますね。

 鳴いているのはオスで、胸に発音器があり、メスに居場所を知らせているのだそうです。個人的な印象ですが、アブラゼミは「ジージージー」、クマゼミは「シャーシャーシャー」と鳴いているように聞こえます。ツクツクボウシなど、セミの名前は鳴き声に由来するものが多いようですが、アブラゼミは油で揚げ物をする音に似ているからだとか。本当にそう聞こえますか?

 そして、8月中旬頃からだんだんと違う鳴き声に変わってきます。「ツクツクボーシ」「カナカナカナ」「ミーンミンミン」「ニイニイニイ」など、種類ごとに鳴き声が異なります。

 子供の頃、虫取り網を持って虫かごを肩からぶら下げ、セミ捕りに行った思い出があります。夕方は幼虫が地面からでて木に登り始めたところを捕まえて、家で羽化を観察しました。子供たちのそんな光景も今ではあまり見なくなりましたね。今日も楽しい一日を。