雨が降ったりやんだりの雲の多いどんよりとした京都東山です。今日の最高気温予想は29℃で比較的過ごしやすいですが、お盆にはまた暑さが戻ってくると天気予報で言ってました。どうなることやらです。そして、今日は大安と一粒万倍日が重なる開運日です。よいことが起こるかもしれませんよ。
さてお盆は、ご先祖さまがあの世から実家へ帰ってこられるとされる一連の行事のことですが、もともと「盂蘭盆経」の故事に由来します。
【お釈迦様の弟子で神通力に優れた目連尊者は、ある日、餓鬼道に堕ちて飢えと渇きに苦しむ亡き母の姿を見つけますが、いくらその力を使っても母を救うことが出来ませんでした。お釈迦様は「一人の力ではどうにもならない。七世の先祖と父母のために、安居という僧侶達の修行が明ける七月十五日に多くの僧侶に飲食物を施して供養しなさい。そうすればその僧侶達の力によって、苦しみから解放されるであろう。」とおっしゃいました。この教えによって目連尊者は無事に母のみならず七世の先祖までをも救うことができたのです。(天台宗「お盆のしおり」より)】
このように、普段よりも多くのお供えをするのはこのことからです。また、盂蘭盆という言葉やお盆(トレーのこと)にお供物を置いたりするので、略して「お盆」と呼ぶようになったいう説があるようです。
そのほか、提灯に見立ててほおずきをぶらさげたりしますけれど、「鬼灯」と書くのでそうなのでしょうけれども、しかし、あれの本当の意味は、ほおずきの袋の中には実が下がっているので、目連尊者のお母上が吊るされているところだと聞いたことがあります。ほおずきの他にも、なすにきゅうり、提灯など、いろいろな設え物から想像したりして、あの世のご先祖さまのことを偲びましょう。今日も楽しい一日を。