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しょうぐうさん |
さて、この記念日の由来を調べてみます「日本書紀」までさかのぼります。671年に天智天皇が、「漏刻を新しき台に置く。始めて候時を打つ。鐘鼓を動す。」とあるようです。「漏刻(ろうこく)」とは水時計のことで、日本初の時計が鐘を打った日が6月10日であることからこの日となった。ということです。
私たちが比叡山でお修行させていただいていたときは、修行道場にある時計が刻む時間ですべての物事が進みました。腕時計をつけることは許されていて、全員その時計に時間を合わせていました。基本的に時間割の団体行動です。集合は、木鐘といって木の板を木づちで叩いて道場中に時間を知らせます。このたたき方にもお作法があって、「願諸賢聖 同入道場 願諸悪趣 倶時離苦」などと唱えてから打法に乗っ取って打つんです。しかも、集まる目的によって打ち方が違うのです。法要とか、食事とか。音が聞こえると、わーっとみんなが集まってきて、廊下に整列とかしてました。
何もしていなくても時は過ぎます。誰かとかかわるときは時間を守らねばなりません。また、時が経てば時間の流れを感じて感慨にふけったりします。時間の過ごし方は人それぞれです。どんな人にも等しくある時間、「今この瞬間」を大切に生きたいものですね。今日も楽しい一日を。